(読み)イツ

デジタル大辞泉 「佚」の意味・読み・例文・類語

いつ【佚】[漢字項目]

[音]イツ(漢)
抜けてなくなる。「佚文散佚
世間から抜け出す。「佚民
気ままにのんびりする。「佚遊佚楽
[補説]「」と通用する。

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精選版 日本国語大辞典 「佚」の意味・読み・例文・類語

いつ【佚】

  1. 〘 名詞 〙 きままに楽しむこと。のんびりすること。

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普及版 字通 「佚」の読み・字形・画数・意味


7画

[字音] イツ・テツ
[字訓] たのしむ・みだら

[説文解字]

[字形] 形声
声符は失(しつ)。失に・軼(いつ)の声がある。〔説文〕八上に「佚民なり」と、逸民の義とする。失は巫女が祈ってエクスタシーの状態となる形。そのような姿態でたのしむことをいう。

[訓義]
1. たのしむ。
2. 程度をこえてたのしむこと、みだら。
3. に通じ、うつくしい。
4. 逸に通じ、のがれる。
5. 失の意を承けて、あやまる、ゆるがせにする、失う。

[古辞書の訓]
名義抄〕佚 アヤマチ・サカリ

[語系]
佚・軼・(逸)jietは同声。みな逸脱の意がある。(脱)は兌に従い、兌もエクスタシーの状態をいう。語彙は逸・軼字条参照。

[熟語]
佚遺・佚気・佚居佚忽・佚事佚失・佚書・佚女佚怠佚畋・佚文・佚聞佚飽・佚民佚冶・佚愉佚游・佚遊佚予・佚楽・佚乱佚労佚老佚宕・佚
[下接語]
安佚・遺佚・佚・宴佚・驕佚・康佚・散佚・奢佚・輯佚・佚・放佚・愉佚・遊佚・優佚・楽佚・老佚・労佚

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