デジタル大辞泉 「逸」の意味・読み・例文・類語 いつ【逸】[漢字項目] [常用漢字] [音]イツ(漢) イチ(呉) [訓]それる はやる1 ある場所からさっと抜け去る。「逸出・逸走/後逸」2 横にそれて逃れる。抜けて見えなくなる。「逸脱/散逸」3 世間に知られていない。「逸事・逸聞・逸話/隠逸」4 規則にとらわれず気ままにする。「逸楽/安逸・放逸」5 世間的な枠を抜け出て優れている。「逸材・逸足・逸品/秀逸」[補説]2~4は「佚いつ」と通用する。[名のり]すぐる・とし・はつ・はや・まさ・やす[難読]逸物いちもつ・独逸ドイツ・都都逸どどいつ いち【逸】[漢字項目] ⇒いつ 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
普及版 字通 「逸」の読み・字形・画数・意味 逸常用漢字 11画(旧字)人名用漢字 12画 [字音] イツ[字訓] のがれる・はやい・たのしむ[説文解字] [金文] [字形] 会意+(ちやく)。(うさぎ)を逐い、が走りのがれる意。〔説文〕十上部に「失ふなり」とあり、・失は畳韻の訓。はよく走るものであるから、を意符に用いた字である。金文の〔陳曼(ちんまんほ)〕に「康」、〔詩、小雅、白駒〕に「豫」など、早くから楽しむ意に用いる。[訓義]1. のがれる、かくれる。2. 早く脱走するので、はやい。3. すぐれる、ぬきんでる。4. 佚と通じて、たのしむ、ほしいまま。5. 失と通じて、あやまち。[古辞書の訓]〔名義抄〕 ノガル・マヌガル・スグ・スグル・トク・タチマチ・イサム・オコル・オコク・ヤスシ・ホシイママ・ホシキママニ・アソブ・ユルク・スサビタリ・ヲトル・アヤマル・アヤマリ・イフリニ・オク・サダム・ホロブ[語系]・佚・軼・jietは同声。みな、他より早くて、安佚・逸出の意がある。*語彙は佚・軼字条参照。[熟語]逸異▶・逸偉▶・逸韻▶・逸格▶・逸軌▶・逸気▶・逸驥▶・逸議▶・逸去▶・逸居▶・逸興▶・逸響▶・逸群▶・逸才▶・逸材▶・逸士▶・逸思▶・逸詩▶・逸事▶・逸出▶・逸情▶・逸足▶・逸態▶・逸致▶・逸宕▶・逸▶・逸徳▶・逸品▶・逸文▶・逸聞▶・逸味▶・逸民▶・逸遊▶・逸予▶・逸楽▶・逸話▶[下接語]安逸・怡逸・逸・隠逸・横逸・暇逸・間逸・古逸・高逸・散逸・秀逸・逸・俊逸・駿逸・縦逸・清逸・卓逸・超逸・恬逸・逸・任逸・飄逸・風逸・奮逸・放逸・亡逸・奔逸・楽逸・老逸・労逸 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報