信仰のみ(読み)しんこうのみ(その他表記)sola fide

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「信仰のみ」の意味・わかりやすい解説

信仰のみ
しんこうのみ
sola fide

恩恵のみ」 sola gratia,「聖書のみ」 sola scripturaとともに,福音主義諸教会の基本的信仰理解を支える3原則の一つ。人間が罪を許され,神との親密な霊的交わりに入れられる,すなわち義とされるのは,人間が行う苦業,施しなど律法の業によるのではなく,ただ神への信頼に満ちた信仰だけであるとする教説出典パウロの『ローマ人への手紙』3章 28で,M.ルター原典にない「のみ」を加えて「信仰のみによる」と訳して,原則を強調した。

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世界大百科事典(旧版)内の信仰のみの言及

【ルター】より

…神のみへの注目はキリストのみへの注目となり,ここから三つの〈のみ〉もまた導き出されることになる。すなわち,いわゆる宗教改革原理としての〈聖書のみ〉〈恵みのみ〉〈信仰のみ〉である。 中世末の教会と神学は,聖書とならんで教会の伝統(伝承)や教皇の権威,公会議の権威をも,教会の教えや実践のよりどころとしていた。…

※「信仰のみ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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