信達神社(読み)しんだちじんじや

日本歴史地名大系 「信達神社」の解説

信達神社
しんだちじんじや

[現在地名]泉南市信達金熊寺

金熊きんゆう寺北隣に鎮座祭神は神武天皇・金山彦命・伊邪那美命で旧村社。古くは金熊寺権現社(宮)と称し、金熊寺の鎮守社で、また信達庄一三ヵ村の産土神として崇敬された(和泉名所図会)。社伝によると、昔樽井たるいの海岸に神武天皇の神像が出現、奇瑞を現したので里人は樽井の地に祀った。その後神意を得たため今の地に社殿を建て遷座したという。応長二年(一三一二)三月二〇日の泉州信達庄金熊寺堂供養願文(束草集)に「奉造立鎮守権現神殿三社此社壇者、役行者勧請金峰熊野霊神崇敬、殷柏漢枌鎮将、仍寺号金熊寺也」とみえる鎮守権現のことと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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