倒立振子(読み)トウリツフリコ

関連語 名詞 藤井

精選版 日本国語大辞典 「倒立振子」の意味・読み・例文・類語

とうりつ‐ふりこタウリツ‥【倒立振子】

  1. 〘 名詞 〙 分銅部分を棒の上部につけ、下部を支点にした振子。地震計などに応用される。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

最新 地学事典 「倒立振子」の解説

とうりつしんし
倒立振子

inverted pendulum

(1)質量Mの振子を逆さにし,下部を強い板ばねで支えた水平動振子。おもりが傾いたときに加わる重力が,ばねによる復元力を弱めるので,振子の周期Tは長くなる。式では,となる。ここで,Iは支点のまわりの振子の慣性モーメント,a, b, l, Eはそれぞれ板ばねの幅,厚さ,長さおよびヤング率,は重力による加速度,H回転軸とおもりの重心との距離である。実際には,H=20~30cmとしても,Tを10sec以上にするのは難しい。[三東 哲夫
(2)倒立振子を利用した重力測定装置。倒立振子は,同じ長さの普通の振子である自由振子の周期に比べて倍の周期となるので,観測時間を短縮しても精密な重力測定を行いうる。1930年にP.Lejay, F.Holweckが製作した。もっと便利な重力計があるので現在は使用されていない。

執筆者:

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

百科事典マイペディア 「倒立振子」の意味・わかりやすい解説

倒立振子【とうりつふりこ】

振動体の重心が支点または回転軸の真上にある振子。周期が比較的大きいので地震計に利用される。振子だけでは不安定なので,振動体または支点をばねで支える。
→関連項目振子

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の倒立振子の言及

【振子】より

…棒の先端におもりをつけた振子を逆立ちさせると不安定であるが,支点を上下方向に振動させるとおもりは小さい振幅の振動をしながら逆立ちの状態を保つ。これを倒立振子という。 以上に説明したのはすべて重力の働きで振動する振子であるが,弾性の力で振動する振子もある。…

※「倒立振子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...

春隣の用語解説を読む