天皇や将軍・大名などの実名(じつみょう)の1字のこと。とくにその貴人を敬って,その字を用いることを忌み避けることが行われた。逆に功績ある臣下に主人の名の1字が与えられることは栄誉とされ,これを「偏諱を賜う」という。足利高氏(たかうじ)が後醍醐天皇の名「尊治」の1字を賜って「尊氏」と称したのはその好例。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
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