至尊(読み)シソン

デジタル大辞泉 「至尊」の意味・読み・例文・類語

し‐そん【至尊】

この上なくとうといこと。また、そのもの。
人生を万物中の―至霊のものなりと認め」〈福沢福翁自伝
天子天皇
かしこくも―の御賞美を被り」〈鴎外・興津弥五右衛門の遺書

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「至尊」の意味・読み・例文・類語

し‐そん【至尊】

  1. 〘 名詞 〙 この上なく尊いこと。また、そのものやその人。特に天子を敬っていう場合にも用いる。〔令義解(718)〕
    1. [初出の実例]「かくのごとくなる大聖至尊、なほ師敕によりて身命ををしまざるは」(出典:正法眼蔵(1231‐53)行持下)
    2. [その他の文献]〔賈誼‐過秦論〕

しい‐そん【至尊】

  1. 〘 名詞 〙しそん(至尊)」の慣用読み
    1. [初出の実例]「自分と藩士のために当の『至尊(シイソン)』からお言葉のひとつも頂戴したかった」(出典王城の護衛者(1965)〈司馬遼太郎〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「至尊」の読み・字形・画数・意味

【至尊】しそん

天子。

字通「至」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android