傾蓋(読み)ケイガイ

デジタル大辞泉 「傾蓋」の意味・読み・例文・類語

けい‐がい【傾蓋】

たまたま会うこと。また、ちょっと会っただけで、親しくなること。
「拙者一見手を握て殆ど―の想をなしました」〈津田仙明六雑誌四一〉
[補説]孔子が、道で偶然に出会った程子と、車のきぬがさ(蓋)を傾けて、親しく話したという「孔子家語こうしけご致思故事から。

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精選版 日本国語大辞典 「傾蓋」の意味・読み・例文・類語

けい‐がい【傾蓋】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「蓋」はきぬがさ。孔子が、道でたまたま会った程子と車の蓋を傾け合って、親しく話し込んだという「孔子家語‐致思」の故事から ) たまたま会うこと。また、ちょっと会っただけで、親しくなること。
    1. [初出の実例]「側以承之。加之傾蓋之友一両来会」(出典明衡往来(11C中か)中本)

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普及版 字通 「傾蓋」の読み・字形・画数・意味

【傾蓋】けいがい

路上で相い、車蓋を接近して話す。一見して親しむ。〔史記、鄒陽伝〕に曰く、白頭も新たなるが如く、傾蓋も故(旧の人)の如しと。何となれば則ち、知ると知らざるとなり。

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