傾覆(読み)ケイフク

精選版 日本国語大辞典 「傾覆」の意味・読み・例文・類語

けい‐ふく【傾覆】

  1. 〘 名詞 〙 物が横に倒れること。また、ひっくりかえすこと。多く国や家などがほろび倒れること、また、倒すことをいう。〔伊呂波字類抄鎌倉)〕
    1. [初出の実例]「其将さに傾覆せんとするの時に至りて」(出典:日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉四)
    2. [その他の文献]〔春秋左伝‐成公一三年〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「傾覆」の読み・字形・画数・意味

【傾覆】けいふく

かたむけ覆す。滅ぼす。〔左伝、定九年〕鮑子諫めて曰く、~夫(そ)れ陽虎は季氏にり。~君(斉君)、季氏より富み、魯國より大なり。(こ)れ陽虎の傾せんと欲するなり~と。

字通「傾」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android