精選版 日本国語大辞典 「儘に」の意味・読み・例文・類語
まま【儘】 に
① ある動作や状態の存在を認めて、それに応じて次のことがなされる意を示す場合。…のとおりに。…するとおりに。…であるにまかせて。
※落窪(10C後)一「つくづくと暇(いとま)のあるままに物縫ふことを習ひければ」
② ある動作や状態の変化に応じて、次の事態が出現する意を示す場合。…するにつれて。…に従って。
③ ある事態を起因として、次の事態が出現する意を示す場合。…であるために。…であったので。
※落窪(10C後)一「いかでか腹立たせよとは言はすべきと、いとねたきままに思ひたばかる」
④ ある事態から、間を置かずに次の事態が出現する意を示す場合。…するとすぐ。…するやいなや。
※宇津保(970‐999頃)祭の使「御前なる硯に手まさぐりして〈略〉と書くままに消えぬ」
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