元岡・桑原遺跡群(読み)もとおか・くわばらいせきぐん

日本歴史地名大系 「元岡・桑原遺跡群」の解説

元岡・桑原遺跡群
もとおか・くわばらいせきぐん

[現在地名]西区元岡・桑原

糸島いとしま半島南東部の丘陵地帯にある。九州大学統合移転に伴う事前調査として平成八年(一九九六)から発掘調査が進められ(平成一六年現在調査継続中)、二七五ヘクタールの範囲内に旧石器時代から中世に及ぶ集落跡、墳墓、生産遺構などが数十地点で確認された。

とくに注目されるのは丘陵上に分布する四世紀後半から七世紀代に及ぶ古墳群と、複数の谷部で発見された古代の製鉄関連遺構群である。古墳群は前方後円墳七基と六―七世紀の群集墳約六〇基からなり、それぞれ多数の副葬品・供献遺物が出土した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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