兄島(読み)あにじま

日本歴史地名大系 「兄島」の解説

兄島
あにじま

ちち島の北にあり、両島間に兄島瀬戸が流れている。面積七・八七平方キロ。すでに延宝三年(一六七五)の幕府調査船によって測量され、文久元年(一八六一)の幕府調査隊は野陣浜・滝之浦たきのうら・見返山の字名を命名している。明治二一年(一八八八)に一戸・二人が移住。同三六年の字名更正によって三つの字名は野陣浜に統合された。明治二一年の入植以降、島民は増加せず、大正末年に軍が使用することによって一般島民はいなくなった(小笠原島志)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「兄島」の意味・わかりやすい解説

兄島
あにじま

東京都小笠原諸島の中央部にある父島列島に属し,父島に次ぐ第二の島。小笠原支庁小笠原村に属する無人島。面積 7.88km2。兄島瀬戸を隔てて父島のすぐ北にある。露岩が多く荒れ地で四面断崖。南部に見返山(254m)がある。小笠原国立公園に属し,兄島瀬戸に面する南側海域は兄島海域公園地区に指定。2011年世界遺産自然遺産に登録。

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デジタル大辞泉プラス 「兄島」の解説

兄島

東京都小笠原諸島の父島列島にある無人島。父島の北方に位置し、弟島瀬戸を挟んで弟島の南に隣接する。

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世界大百科事典(旧版)内の兄島の言及

【父島列島】より

小笠原諸島の中心をなす列島。北緯27゜02′~12′,東経142゜09′~15′に位置し,最大の父島(面積25km2),兄島(8km2),弟島(5km2)を中心に孫島,西島,東島,南島などの小島からなる。列島の総面積は39km2。…

※「兄島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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