先箱(読み)サキバコ

デジタル大辞泉 「先箱」の意味・読み・例文・類語

さき‐ばこ【先箱】

江戸時代大名などの行列で、正服を入れ、先頭の者に担がせた挟み箱。⇔後箱あとばこ

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精選版 日本国語大辞典 「先箱」の意味・読み・例文・類語

さき‐ばこ【先箱】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「さきはさみばこ(先挟箱)」の略 ) 江戸時代、将軍家諸大名などの行列で、正服を入れて、その先頭にかついで行かせた挟箱(はさみばこ)一対で、家格により箱の覆革(おおいかわ)に金の定紋をつけたので、俗に金紋先箱ともいう。先挟箱。⇔後箱(あとばこ)
    1. 先箱〈大和耕作絵抄〉
      先箱〈大和耕作絵抄〉
    2. [初出の実例]「御大名の先箱(サキバコ)へ突懸って見ても」(出典滑稽本・古朽木(1780)三)

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