光宗(読み)こうしゅう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「光宗」の解説

光宗 こうしゅう

1276-1350 鎌倉-南北朝時代の僧。
建治(けんじ)2年生まれ。比叡(ひえい)山の興円にまなぶ。のち同山の澄豪(ちょうごう)に穴太(あのう)流の天台密教をまなび,同門の恵鎮(えちん)とともに黒谷流をひらいた。観応(かんのう)元=正平(しょうへい)5年10月12日死去。75歳。法名ははじめ道光。著作に「渓嵐拾葉集」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の光宗の言及

【澄豪】より

…《総持抄》ほか台密の著作は多い。弟子に永慶,豪鎮,恵鎮らがあり,門流から《渓嵐拾葉(けいらんしゆうよう)集》の著者として知られる黒谷の光宗(こうしゆう)が出ている。【西口 順子】。…

【渓嵐拾葉集】より

…もとは300巻あったと伝えられるが,現存113巻。比叡山西塔北谷の別所黒谷にいた光宗(1276‐1350)の著で,1318年(文保2)6月の自序がある。貴族社会を背景に繁栄した顕密の大寺院では,仏事・法会がさかんに催され,その次第を書きとどめた無数の資料が残された。…

※「光宗」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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