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[制度化の契機は工場法]
休日は日々の非労働時間=〈自由時間〉における休養にもかかわらず,蓄積される疲労の回復や,一定量のまとまった時間を要求する余暇行動充足の機能を果たすが,産業革命期の終りにほぼ各国で成立する工場法は,日曜休みの週休制が資本主義制度のもとで確認され制度化される契機となった。世界史上最初の有効な工場法であるイギリスの1833年法が,繊維産業の児童労働を一日12時間週69時間と規制したのも,日曜休日と土曜早帰りの慣習を社会的標率として制度化したものにほかならない。労働時間短縮運動は,1日当り12→10→9時間と,規制の水準を逐次高めていくが,19世紀後半から20世紀初めにかけて盛んになった〈8時間〉運動は週休制を当然の前提とする週48時間要求運動でもあった。…
※「児童労働」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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