党人派(読み)とうじんは

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「党人派」の意味・わかりやすい解説

党人派
とうじんは

自由民主党に所属する国会議員大別の仕方の一つで,地方議会出身のたたき上げや,長く党組織に所属する議員の俗称。高級官僚出身の官僚派に対していう。鳩山一郎三木武夫石井光次郎松村謙三河野一郎大野伴睦,川島正次郎ら,第2次世界大戦前からの系譜を受け継ぐ政党政治経験派をさす。1955年の保守合同,自由民主党発足から約 10年間,党内の覇権争いは「官僚派対党人派」の対抗図式のなかで展開された。総裁公選において,吉田茂池田勇人佐藤栄作岸信介ら官僚派と激しく争ったが,内閣総理大臣は官僚派から立つことが多かった。党人派には,政界工作で手腕を発揮する者が少なくない。21世紀初めにおいては,菅義偉や二階俊博らがあげられる。

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