入るさ(読み)イルサ

デジタル大辞泉 「入るさ」の意味・読み・例文・類語

いる‐さ【入るさ】

《「さ」は接尾語》月などのはいる時、または、はいる方角。いりがた。多く歌枕「いるさの山」にかけて用いる。
夕月夜―の山の木隠れにほのかにも鳴くほととぎすかな」〈千載・夏〉

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精選版 日本国語大辞典 「入るさ」の意味・読み・例文・類語

いる‐さ【入さ】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「さ」は方角や時を示す接尾語 ) はいる方角。はいる時刻。催馬楽以来、和歌などでは但馬兵庫県)の歌枕、入佐山に掛けることが多い。
    1. [初出の実例]「鳥総立足柄山に舟木伐てふ山人の入るさの道をや廻らん」(出典:宴曲・宴曲集(1296頃)四)

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