入江静加(読み)イリエ シズカ

20世紀日本人名事典 「入江静加」の解説

入江 静加
イリエ シズカ

昭和期の園芸家 岡山県果樹研究会長。



生年
明治36(1903)年7月21日

没年
昭和50(1975)年6月29日

出生地
岡山県御津郡馬屋上村(現・岡山市)

主な受賞名〔年〕
朝日農業賞〔昭和41年〕,緑白綬有功章,黄綬褒章

経歴
一時アメリカに渡り、帰国後の昭和3年に郷里岡山県馬屋上村では初となるブドウ温室栽培を開始。はじめは篤農家の山内善男が主宰する祖山会で指導を受けるが、のち村内の有志とともに組合を設立し、共同出荷をはかるとともにブドウ栽培技術の改良研究を進めた。戦後は21年に委員として温室葡萄協会の創立に参画したのを皮切りに、県果樹園芸研究青年同盟温室葡萄部長や県果樹研究会長などを歴任。また、県立農業試験場と協力して品種改良や技術革新を行い、ブドウの品種マスカット・オブ・アレキサンドリアの栽培改善に成功した。さらに、岡山市富吉地区を日本有数の温室ブドウ産地に育て上げるのに力を尽くし、41年には同地区が朝日農業賞に選ばれるという栄誉に浴した。そのほか、岡山における果樹栽培の第一人者として後進に技術指導を行うなどの功績により黄綬褒章などを受章

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「入江静加」の解説

入江静加 いりえ-しずか

1903-1975 昭和時代の園芸家。
明治36年7月21日生まれ。昭和3年郷里の岡山県馬屋上(まやがみ)村(岡山市)で温室ブドウの栽培をはじめ,技術改良につとめる。県立農業試験場と協力してマスカット-オブ-アレキサンドリアの栽培改善に成果をあげた。岡山県果樹研究会長。昭和50年6月29日死去。71歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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