全ソ労働組合中央評議会(読み)ぜんソろうどうくみあいちゅうおうひょうぎかい

百科事典マイペディア 「全ソ労働組合中央評議会」の意味・わかりやすい解説

全ソ労働組合中央評議会【ぜんソろうどうくみあいちゅうおうひょうぎかい】

旧ソ連の労働組合の単一中央組織。1918年結成。下部には産業別の各組合中央委員会と地域別の各級評議会があり,中央集権的構成をとり,経済建設計画の立案,生産・経営管理にも参加。世界労働組合連盟世界労連)創設の端緒を作り,その盟主として世界労連をリードしてきたが,1990年10月解散。各共和国組織の連合体としての全ソ労働組合総連合へ移行し,ソ連解体後の1992年CIS(独立国家共同体)労働組合連盟と改称。なお,ペレストロイカのなかで炭鉱労働者らをはじめとして独立労働組合が多数結成され,1990年〈ロシア連邦独立労働組合連盟〉(FNPR)が発足,現在傘下に40余の産業別組織,組合員約5000万人を擁する。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の全ソ労働組合中央評議会の言及

【GCTU】より

…労働組合総連合会と訳す。旧ソ連の全ソ労働組合中央評議会はソ連邦の崩壊により,独立国家共同体(CIS)の各共和国の労働組合の連合した国際組織となった。それが,労働組合総連合会である(1992年4月)。…

※「全ソ労働組合中央評議会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android