八割村(読み)はちわりむら

日本歴史地名大系 「八割村」の解説

八割村
はちわりむら

[現在地名]角館町八割

東をたま川の支流入見内いりみない川が南流する。南・北・西は二〇〇メートルほどの丘陵となり沢水が流れ、狭い谷に田地が細長く続く。藩政期には角館町から刈和野かりわの(現西仙北町)へ通ずる街道沿いにあり、八割村赤坂あかさかに最初の一里塚が築かれた(「領中大小道程帳」秋田県庁蔵)

正保四年(一六四七)の出羽一国絵図に二一六石とあり、天正一八年(一五九〇)の「仙北御在城の節御支配、仙北領村付帳の写」(色部文書)には「くもしかりの郷 にしのなかの郷」として、「はちやり、にしのの、しも大沢、しほてさわ、せうの」が記され、享保八年(一七二三)の仙北郡郡村本村支村御高調帳(秋田県庁蔵)にある支郷と対応し、「はちやり」は八割村、「にしのの」は西野村、「しも大さわ」は大沢おおさわ村、「しほてさわ」は塩手沢しおてさわ村、「せうの」はせんその村に比定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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