八尺瓊勾玉(読み)ヤサカニノマガタマ

デジタル大辞泉 「八尺瓊勾玉」の意味・読み・例文・類語

やさかに‐の‐まがたま【八×勾玉/八×曲玉】

大きな曲玉一説に、多くの玉を長い緒に貫き輪にしたもの。上代、身につけて飾りとした。
「此の神、奉迎むかへまつりてみづの―を進以たてまつる」〈神代紀・上〉
三種の神器の一。天照大神あまてらすおおみかみ岩戸隠れをしたとき、神々が立てた真榊まさかきにつけて飾ったという曲玉。神璽しんじ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 神器 真榊 三種

世界大百科事典(旧版)内の八尺瓊勾玉の言及

【三種の神器】より

…天皇の位のしるしとして相伝された三種の宝物,八咫鏡(やたのかがみ),草薙剣(くさなぎのつるぎ),八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)の総称。《古事記》《日本書紀》の神代記,神代紀には,天岩屋の物語の中で鏡と玉の,八岐大蛇(やまたのおろち)の物語の中で剣の,それぞれの起源が述べられ,次いで天孫降臨の物語で,これらの宝物を皇祖天照大神が皇孫瓊瓊杵(ににぎ)尊に授け,とくに鏡を大神の御魂代(みたましろ)としてまつるべきことを詔したと記されている。…

【玉祖命】より

…名義は祭祀に用いる玉を作る人々の祖神。天照大神(あまてらすおおかみ)を天の岩屋戸から招き出す祭りのため八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)を作った。また天孫降臨に際して五伴緒(いつとものお)の一人として随伴した。…

※「八尺瓊勾玉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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