八島 太郎(読み)ヤシマ タロウ

20世紀日本人名事典 「八島 太郎」の解説

八島 太郎
ヤシマ タロウ

昭和期の画家,絵本作家



生年
明治41(1908)年9月21日

没年
平成6(1994)年6月30日

出生地
鹿児島県鹿児島市

本名
岩松 淳

学歴〔年〕
鹿児島市立二中(現・甲南高)卒,東京美術学校卒

主な受賞名〔年〕
デヴィエ国際美術展グランプリ〔昭和47年〕,コールデコット賞次席「あまがさ」

経歴
第2次大戦前、日本プロレタリア美術家同盟に参加し、プロレタリア美術運動に関わる。絵本作家・新井光子(筆名・八島光子)と結婚し、昭和14年渡米。18年「あたらしい太陽」を発表し、日本ファシズムの本性を描き、亡命する。戦後も米国に在住し、絵本画家として活躍。52年脳溢血で倒れた後は療養しながらアトリエで絵を教え、日系人雑誌に漫筆を連載。また自由律句会を開くなど、晩年の仕事完成に意欲的に取り組んだ。53年絵物語「あたらしい太陽」「水平線は招く」、絵本「村の樹」「烏(からす)太郎」「あまがさ」を出版。日米間の歴史を縦横に壮絶な人生を駈け抜いてきた闘士

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android