八枝神社
やえだじんじや
荒川東岸、かつての平方河岸近くの川越上尾道沿いにある。祭神は素盞嗚尊。創建の時期は元禄年中(一六八八―一七〇四)と伝える(神社明細帳)。江戸期には牛頭天王社と称し、別当は天台宗正覚寺が勤めた。明治初年現社名に改称。
天保一三年(一八四二)正覚寺が社殿造営のため護摩を勧募した時の千座護摩募縁誌(八枝神社文書)には、除病祈願・悪疫退散のために当社が村々に貸出す、お獅子様とよばれる獅子頭の霊験が語られている。往昔正覚寺中興の真鏡は御正体の霊験の発揚を祈り、当社で法華経を読誦。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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