八桙神社(読み)やほこじんじや

日本歴史地名大系 「八桙神社」の解説

八桙神社
やほこじんじや

[現在地名]阿南市長生町 宮内

大津田おおつだ川とおか川とに挟まれた小平野を見渡す山麓宮之元みやのもとにある。主祭神は大己貴命。旧郷社。「延喜式」神名帳に載る那賀なか郡七座のうちの「八ホコノ神社」は当社に比定される。元慶七年(八八三)一二月二八日、八桙神は従五位上を授けられている(三代実録)。長寛元年(一一六三)九月二五日の二品家政所下文(八桙神社文書)によると、竹原野たけはらの庄鎮守八桙社に紺紙金泥法華経八巻が奉納され、天皇・上皇および二品家の長寿加護を祈願して庄内の水田五反が寄進されている。ただしこの文書は検討の余地がある。寛保改神社帳には八鉾大明神とあり、往古は竹原庄一八ヵ村の総鎮守。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android