八王子山南麓窯跡群(読み)はちおうじやまなんろくようせきぐん

日本歴史地名大系 「八王子山南麓窯跡群」の解説

八王子山南麓窯跡群
はちおうじやまなんろくようせきぐん

[現在地名]太田市吉沢・北金井

八王子山丘陵南麓一帯の窯跡群で、南東麓吉沢よしざわには滝山たきやま萩原はぎわら瓦窯跡と推定される遺跡が、南西麓の北金井の駒形きたかないのこまがた神社境内には埴輪窯跡が確認される。滝山窯跡は北西に向かって丘陵に入込んだ小規模な谷の南斜面(標高一四〇メートル)にあり、瓦塔・丸瓦・平瓦・軒瓦を採集萩原窯跡は丘陵から派生した小高い円丘の南麓(標高七〇メートル)にあり、遺物は複子葉八弁蓮華文と単子葉十二弁蓮華文の軒丸瓦・三重弧文の軒平瓦・丸瓦・平瓦など瓦を主体とし、須恵器も少量みられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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