20世紀日本人名事典 「八谷泰造」の解説
八谷 泰造
ヤタガイ タイゾウ
昭和期の化学技術者,経営者 日本触媒化学工業社長;化学工学協会会長。
- 生年
- 明治39(1906)年12月14日
- 没年
- 昭和45(1970)年3月23日
- 出生地
- 広島県
- 学歴〔年〕
- 大阪帝大工学部応用化学科〔昭和7年〕卒
- 学位〔年〕
- 工学博士〔昭和23年〕
- 主な受賞名〔年〕
- 日本化学会化学技術賞(昭33年度)「ナフタリン、ベンゼン、アントラセンの気相酸化技術の確立と工業化」
- 経歴
- 由良染料に勤めた後、昭和10年ヲサメ硫酸工業に入社。バナジウム触媒の研究を始め、無水フタール酸を製造、16年工業化に成功して国産化の先鞭をつけた。23年論文「ヴァナヂウムの工業的利用について」で工学博士。24年日本触媒化学工業と社名変更、社長となった。塩化ビニル可塑剤としての需要もあり生産急増、他部門へも進出した。化学工学協会会長、関西経済連合会常任理事なども務め、「ナフタリン、ベンゼン、アントラセンの気相酸化技術の確立と工業化」で日本化学会33年度化学技術賞を受賞した。自伝「逆境を生きぬく」がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）20世紀日本人名事典について 情報