八風(読み)はちふう

精選版 日本国語大辞典 「八風」の意味・読み・例文・類語

はち‐ふう【八風】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語。人の心を扇動する八つのもの。利(利得)、衰(損失)、毀(かげでそしる)、誉(かげでほめる)、称(面前でほめる)、譏(面前でそしる)、苦、楽の八つ。〔維摩経義疏(613)〕
  3. 八方の風。呼び方に諸説あるが、「説文解字」によれば、東北・東・東南・南・西南・西・西北・北の順に、融風・明庶風・清明風・景風涼風・閶闔風・不周風・広莫風。また一説に、一年の八節に吹く風とする。
    1. [初出の実例]「馥馥蘭気、随八風以飛去」(出典:三教指帰(797頃)下)
    2. [その他の文献]〔春秋左伝‐隠公五年〕

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普及版 字通 「八風」の読み・字形・画数・意味

【八風】はちふう

八方の風。

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