公卿の間(読み)くぎょうのま

精選版 日本国語大辞典 「公卿の間」の意味・読み・例文・類語

くぎょう【公卿】 の 間(ま)

御所邸宅で貴人用に設けてある室。四畳から六畳ぐらいの大きさ。
② 京都御所清涼殿の西南翼状に出た一棟に設けられた一室で、三位以上の控所とする。寛政および安永造営の内裏において設けられ、虎の間を公卿に、鶴の間を殿上人に、桜の間を諸大夫に当てる。公卿の座とも。
※花営三代記‐応永三一年(1424)二月一〇日「御方公卿間御座あり」
中世屋敷寺院客殿に設けられた来客用の間。対面所としても使用された。

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デジタル大辞泉 「公卿の間」の意味・読み・例文・類語

くぎょう‐の‐ま〔クギヤウ‐〕【×卿の間】

公卿の座」に同じ。
中世の邸宅・寺院などの客殿の端に設けられていた部屋訪問者の控え室や、対面所として用いた。

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