公智神社(読み)くちじんじゃ

精選版 日本国語大辞典 「公智神社」の意味・読み・例文・類語

くち‐じんじゃ【公智神社】

  1. 兵庫県西宮市山口町下山口にある神社。旧県社。祭神は久久能智命(くくのちのみこと)建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)奇稲田姫命(くしなだひめのみこと)延喜式内社

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「公智神社」の解説

公智神社
くちじんじや

[現在地名]西宮市山口町下山口三丁目

有馬ありま川西岸の小丘に鎮座。「古事記」に木神とされている久久能智命のほか建速須佐之男命・奇稲田姫命を祀る。旧県社。「延喜式」神名帳有馬郡の「公智クチノ神社鍬靫」に比定される。社伝によればもと有馬川対岸のむかい(通称お天上山)にあったという。「摂津国風土記」逸文(釈日本紀)に、孝徳天皇が有馬温泉(現神戸市北区)に行宮を造った際、久牟知くむち山から良材を得たので山名を功地くうち山と名付けたとあり、向山を功地山に比定する説もあるが確証はない。神社は承徳元年(一〇九七)の大洪水で現在地へ移転したと伝える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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