日本歴史地名大系 「六条院跡」の解説 六条院跡ろくじよういんあと 京都市:下京区稚松学区上柳町六条院跡神祇伯大中臣輔親の邸宅跡。「拾芥抄」には「六条南室町東、号海橋立(あまのはしたて)、有連理樹、祭主輔親家」とある。六条南院ともよばれる。六条大路南、室町小路東の方一町は、現在の上柳(かみやなぎ)町・下柳(しもやなぎ)町・東魚屋町の大部分と北町(きたまち)・乾(いぬい)町・八百屋(やおや)町などの各一部にあたる。この邸について「袋草紙」は「南院ハ海橋立也。輔親卿家也。為見月寝殿ノ南庇ヲ不差云々。懐円カ池水ハアマノ河ニヤカヨフラント読ハ於所テ詠也。月明夜歩行ニテ行向ヘルニ、夜フケテ人モ子タラント思ニ、寝殿ノ南面ニ輔親一人月ヲミテ居テ、于時相互ニ乗興詠此歌。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by