六根村(読み)ろつこんむら

日本歴史地名大系 「六根村」の解説

六根村
ろつこんむら

[現在地名]松阪市六根町

櫛田くしだ川の右岸にあり、北は魚見うおみ村・保津ほうづ村に接する。中世、伊勢神宮領若菜わかな御厨が成立していた。「神宮雑例集」に「若菜御厨」とあり、「神鳳鈔」に「外宮若菜御厨八十五丁二段、三石」とある。「外宮神領目録」などに「若菜御厨三石内六月一石九月一石十二月一石」とある。名のとおり若菜を献じたとされ、「建久三年皇太神宮年中行事」に「御饌若菜自はとり備進、号若菜御薗」とあり、「内宮年中神役下行記」においても「一、若菜ハ若菜御薗并佐八御牧勤」と記されている。南北朝期仁木義長に押領され、のち北畠氏に属したとされる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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