神名帳(読み)しんめいちょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

神名帳
しんめいちょう

「じんみょうちょう」とも呼ぶ。神社とその祭神の名を記す帳簿。特に『延喜式』の巻九と巻十に伊勢神宮以下の天神地祇 3132座が記されているので,これをさす場合が多い。宮中の神 36座をはじめとして,全国にわたって登録され,これに記された神社を式内社といい,登録されないが他の文献に表われる神社を式外 (しきげ) 社という。

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デジタル大辞泉の解説

じんみょう‐ちょう〔ジンミヤウチヤウ〕【神名帳】

神社とその祭神の名を記した帳簿。特に、延喜式の巻9と巻10をさし、朝廷から祈年祭(としごいのまつり)の奉幣にあずかる3132座の祭神、2861の神社を国郡別に登載する。しんめいちょう。

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百科事典マイペディアの解説

神名帳【じんみょうちょう】

神社名・神名を記した名簿。〈しんめいちょう〉とも。とくに《延喜式》巻9・巻10に載る〈神名式〉上・下を〈延喜式神名帳〉とよぶ。律令制下の官社を国・郡ごとに挙げ,社格(大社・小社),祭儀の種類を記す。2861社・3132座,記載される神社は延喜式内(えんぎしきない)社(式内社)とよばれる。中世には写本が作られ研究が始まった。国司が管内の神社を管理・祭祀するための神名帳を国内神名帳(国帳・神社帳・神階帳)という。→伴信友
→関連項目走湯山

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世界大百科事典 第2版の解説

じんみょうちょう【神名帳】

神社名・神名を記した名簿。〈しんめいちょう〉ともいう。
[延喜式神名帳]
 《延喜式》巻九,巻十の神名式上下のことで,この部分だけがとくに取り出されて〈延喜式神名帳〉と呼ばれる。独立の写本などが作られるようになった時期は明確でないが,おそらく中世初期のことと思われる。律令制下の官社2861社(3132座)の一覧表で,国郡別に社格(大社,小社)や中央の神祇官,地方の国衙から幣帛を受ける祭儀の種類などを記してある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

神名帳
しんめいちょう

「じんみょうちょう」とも読む。別に神社帳、神帳、神祇官(じんぎかん)帳、官帳などともいう。神社名または神名を列記した公簿の意味である。『延喜式(えんぎしき)』巻9(神名上)・巻10(神名下)に収載されている全国の神名帳は、「延喜式神名帳」「式神名帳」ともいわれて有名である。全国を宮中・京中・五畿七道(ごきしちどう)諸国に分け、合計2861官社(3132座)の神名を列記している。式神名帳は延長(えんちょう)5年(927)の成立で、そこに登載される神社を、とくに式内社(しきないしゃ)または式社という。式神名帳のほかに、各国ごとに作成された神名帳があり、これをとくに国内神名帳という。これは、諸国の国司が、管内主要神社を祀(まつ)り、巡拝するために、また行政上必要とされた。当初は全国にそれぞれ存在したものと考えられるが、現在は十数か所のそれが現存するのみである。このほうは、神階(しんかい)と神社名を記している場合が多く、神階帳ともよばれたりしている。[落合偉洲]

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世界大百科事典内の神名帳の言及

【神名帳】より

…〈しんめいちょう〉ともいう。
[延喜式神名帳]
 《延喜式》巻九,巻十の神名式上下のことで,この部分だけがとくに取り出されて〈延喜式神名帳〉と呼ばれる。独立の写本などが作られるようになった時期は明確でないが,おそらく中世初期のことと思われる。…

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