六通村(読み)ろくつうむら

日本歴史地名大系 「六通村」の解説

六通村
ろくつうむら

[現在地名]緑区椎名崎町しいなざきちよう大金沢町おおかねざわちよう小金沢町こかねざわちよう

もと椎名上しいなかみ郷の秣場で、大金沢おおかんざ村・小金沢こかんざ村の地尻にあった。村立て後も椎名上郷に含まれる。六通新田ともみえ、天保郷帳などに記載がないことから大金沢村などの内とされていたか。寛延三年(一七五〇)の六通殿堀明細帳(和田家文書)によると、生実藩の京曾八郎左衛門(家老職)検分のうえ新田開発を進め、上郷の百姓一四軒が耕作、延宝五年(一六七七)に家作、元禄三年(一六九〇)まで無年貢で同四年に縄入、屋敷二反余・反当り永二〇文、畑一町九反余・反当り一五文の年貢が課された。宝永三年(一七〇六)以後享保一七年(一七三二)まで六次にわたり年貢が引上げられ、元文四年(一七三九)米納に替えられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android