内ゲバ(読み)うちゲバ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

内ゲバ
うちゲバ

新左翼の各党派間,あるいは一つの組織内での対立から生じる暴力抗争。「内部ゲバルト」の略で,ゲバルト gewaltはドイツ語で「力,暴力」の意。1960年代初め頃はおもに,全日本学生自治会総連合(全学連)の主導権争いをめぐり大学構内で各派が衝突するという形態だった。1970年代に入ると大学生だけでなく労働者も加わり攻撃が激化,計画的になり,自宅や路上で鉄パイプや斧などの凶器を使って対象人物を攻撃するようになった。死者は今日までに 100人以上に上る。内ゲバの思想的背景には,他党派の存在を認めないスターリン主義の「唯一前衛党」論があるといわれる。内ゲバは新左翼の全党派に及んだが,なかでも革マル派中核派の組織をあげての抗争は 1970年の核マル派学生殺害事件を契機にエスカレートし,双方で多数の犠牲者を出した。革マル派は 1975年に中核派書記長,1977年には革命的労働者協会(革労協)書記長を殺害した。組織内の抗争では,1971~72年の連合赤軍事件がある。(→ニュー・レフト

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デジタル大辞泉の解説

うち‐ゲバ【内ゲバ】

《ゲバは「ゲバルト」の略》主に学生運動の諸派間あるいは一組織内での対立から起こる実力抗争。

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大辞林 第三版の解説

うちゲバ【内ゲバ】

〔ゲバはゲバルト(ドイツ Gewalt)の略〕
組織内で行われる暴力的な闘争。

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精選版 日本国語大辞典の解説

うち‐ゲバ【内ゲバ】

〘名〙 (「ゲバ」は「ゲバルト」の略) 極左集団の、とくに学生運動の諸派間で、対立、抗争から生じる実力闘争や暴力事件。
※白く塗りたる墓(1970)〈高橋和巳〉八「たとえば大学問題に例をとれば、内ゲバというものがあるでしょ」

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