内成村(読み)うちなりむら

日本歴史地名大系 「内成村」の解説

内成村
うちなりむら

[現在地名]別府市内成 古賀原こがのはる、大分郡挟間はさま町内成

田野口たのくち村の南、大分川の支流石城せきじよう川の上流域に位置する大分郡所属の村。東は同郡七蔵司ななぞうし(現挟間町)、西は速見郡別府村の枝村小野小平おのおひら村。中世笠和かさわ郷に含まれていたとみられ、豊後国弘安図田帳に「内梨畑、大略依為畠地(田脱カ)代不分明、地頭相模四郎」とある内梨畑うちなしばたけを当地に比定する説がある。相模四郎については諸説あるが、北条師時と考えるのが妥当か。永和元年(一三七五)九月二日の足利義満袖判下文(大友文書)によると、得宗領であった「内梨子村」などの地頭職勲功の賞として大友親世に与えられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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