内空(読み)ないくう

精選版 日本国語大辞典 「内空」の意味・読み・例文・類語

ない‐くう【内空】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。六空、十空、十八空などの一つ。眼・耳・鼻・舌・身・意の六つ感覚意識六根)のいずれにも実体がなく、空であるとすること。⇔外空(げくう)
    1. [初出の実例]「衆生の内我をやる故に内空(ナヒクウ)と云ふ」(出典:米沢本沙石集(1283)四)
    2. [その他の文献]〔大般若経‐三〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android