内空(読み)ないくう

精選版 日本国語大辞典 「内空」の意味・読み・例文・類語

ない‐くう【内空】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。六空、十空、十八空などの一つ。眼・耳・鼻・舌・身・意の六つ感覚意識六根)のいずれにも実体がなく、空であるとすること。⇔外空(げくう)
    1. [初出の実例]「衆生の内我をやる故に内空(ナヒクウ)と云ふ」(出典:米沢本沙石集(1283)四)
    2. [その他の文献]〔大般若経‐三〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android