円太郎馬車(読み)えんたろうばしゃ

日本大百科全書(ニッポニカ)「円太郎馬車」の解説

円太郎馬車
えんたろうばしゃ

明治時代の乗合馬車の愛称。1869年(明治2)京浜地区で始まり、のち全国で庶民の足となる。がた馬車がたくり馬車ともいう。80年ごろ、落語家4世橘家(たちばなや)円太郎(?―1898)がこの乗合馬車の馬丁の吹くラッパを高座で吹いて評判になり、馬車のほうが円太郎の名でよばれることになった。関東大震災後のまにあわせの東京市営バスも円太郎バスとよばれた。

[森脇逸男]

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デジタル大辞泉「円太郎馬車」の解説

えんたろう‐ばしゃ〔ヱンタラウ‐〕【円太郎馬車】

《落語家橘家(たちばなや)円太郎が、明治10年代、当時の乗り合い馬車の御者のまねをして評判になったところから》乗り合い馬車のこと。がた馬車。えんたろう。

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精選版 日本国語大辞典「円太郎馬車」の解説

えんたろう‐ばしゃ ヱンタラウ‥【円太郎馬車】

〘名〙 明治時代の乗合馬車をいう。がたばしゃ。がたくりばしゃ。また、鉄道馬車開通後は、それも称した。えんたろう。
※開花新聞‐明治一七年(1884)三月一五日「円太郎馬車の曳子が惣太郎の袖を捉へ、乗らないか乗らないかと勧るうち」

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