円建て外債(読み)えんだてがいさい

百科事典マイペディア 「円建て外債」の意味・わかりやすい解説

円建て外債【えんだてがいさい】

国際機関や外国の民間企業などが,日本の投資家対象として円建てで発行する債券サムライ・ボンドともいう。1970年12月にアジア開発銀行債60億円の発行が開始され(民間企業は1979年以降),以降世界銀行債,オーストラリア国債など多数銘柄が発行され,国内債と同等に売買されている。
→関連項目外債

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世界大百科事典(旧版)内の円建て外債の言及

【債券】より

…発行主体による分類のほか,担保の有無により,担保付社債無担保社債,債券上の権利者の表示の有無により,記名債券と無記名債券(日本では,実際上すべて無記名債券である),募集地域の内外により,内債と外債(外貨表示の外債を外貨債という。ただし,円建外債は,外国,国際機関,外国企業が日本で発行する円建債をいう),利札の有無により,利付債と割引債(割引債・利付債),現実に債券が発行されているか否かにより,現物債(本券ともいう)と登録債,発行主体の性質により,金融債(金融機関が発行)と事業債(一般事業公社が発行),発行方法により,公募債(公募)と私募債(縁故債),償還期限の長短により,長期債,中期債,短期債,などに分類される。債券には,元本償還や利息支払の条件が記載されている(要式証券。…

※「円建て外債」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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