写字生(読み)シャジセイ

デジタル大辞泉 「写字生」の意味・読み・例文・類語

しゃじ‐せい【写字生】

写字を職とする人。
明治初年の大学校などの書記で、公文書史を書き写した判任官

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「写字生」の意味・読み・例文・類語

しゃじ‐せい【写字生】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 写字を職業とする人。
    1. [初出の実例]「一(ある)写字生が〈略〉古人秀句を抜萃し漸く書上たるに」(出典団団珍聞‐二五号(1877))
  3. 明治二年(一八六九)に設置された当時の大学校の職員で、公文を写し、書史を謄録した判任官。大・中・少の三等級があった。同年一二月一七日大学校を大学と改称するに伴って、その職員となり、明治四年大学の廃止とともに廃せられた。

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世界大百科事典(旧版)内の写字生の言及

【写本】より


[西洋]
 西洋でも印刷術が発明される前の書物は,すべて手書きの写本であった。古代エジプトではパピルスに葦(あし)ペンで書写し,これを業とする写字生(書記)がおり,古代ギリシア・ローマではパーチメント(羊皮紙)やベラム(仔牛皮紙)に鳥の羽ペンで書写した。中世では,修道院内に写字室が設けられ,修道士たちが日課として毎日一定の時間,聖典の書写にしたがった。…

※「写字生」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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