写経司(読み)シャキョウシ

デジタル大辞泉 「写経司」の意味・読み・例文・類語

しゃきょう‐し〔シヤキヤウ‐〕【写経司】

奈良時代、大規模に写経を行うために設けられた役所。のち、写経所改称

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精選版 日本国語大辞典 「写経司」の意味・読み・例文・類語

しゃきょう‐しシャキャウ‥【写経司】

  1. 〘 名詞 〙 奈良時代、大規模な写経事業の遂行のために設けられた官司仏典を筆写する写経生、校正する校生、表装を担当する装潢など、多く職員がいたが、のち天平一三年(七四一)頃から写経所と称するようになった。写経所。写書所。
    1. [初出の実例]「写経司解 申装潢直切事」(出典:正倉院文書‐天平一〇年(738)八月一六日・写経司解)

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