日本歴史地名大系 「冷松寺」の解説 冷松寺れいしようじ 宮城県:登米郡東和町米谷村冷松寺[現在地名]東和町米谷 大嶺米谷(まいや)の町の北方大嶺(おおみね)にあり、鳳凰山と号し、曹洞宗。本尊は十一面観音菩薩。もと上野国白井双林(しろいそうりん)寺(現群馬県北群馬郡子持村)の末寺。米谷の邑主高泉家の菩提寺。もと大崎氏の菩提所で開創は延元二年(一三三七)、天台宗双玄寺と称し、大崎家兼の奥州移封に従い黒川郡大崎(おおさき)に移転。康正元年(一四五五)曹洞宗龍谷院に改める。天正一八年(一五九〇)大崎氏は滅びた。一族大崎高景はその後伊達家に臣従し、姓を高泉と改めた。寛永年間(一六二四―四四)高泉氏は黒沼(くろぬま)(現中田町)へ移ると、寺も同所に従い冷松寺と改称した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by