冷気湖(読み)れいきこ

精選版 日本国語大辞典 「冷気湖」の意味・読み・例文・類語

れいき‐こ【冷気湖】

  1. 〘 名詞 〙 気象学用語。風が弱いとき、窪地などに重くなった冷気がたまる現象

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関連語 名詞 新井 田中

日本大百科全書(ニッポニカ) 「冷気湖」の意味・わかりやすい解説

冷気湖
れいきこ

気象学上の用語で、冷気が地形的な窪地(くぼち)である盆地谷間に滞留している場合をいう。その規模は直径数メートルから数十キロメートルに及ぶ。滞留する冷気の厚さは夏に薄く、冬に厚く、周りの山の高さの0.2~0.3%程度、明け方放射冷却によって冷気湖ができるときはかならず気温の逆転を伴う。また冷気が広がるためには無風であるよりは弱い風がいくらかでも吹いているほうがよい。また周囲の斜面に沿って流れ込む冷気が、冷気湖の主要な源となる場合もある。

 日本では阿蘇山(あそさん)(熊本県)の火口原にできる冷気湖がよく知られており、これは、秋、大陸からの移動性高気圧に覆われたときに発生し、霜害をもたらしたりする。このため、熊本県阿蘇市役犬原(やくいんばる)の霜神社では行事として「火焚(ひた)き神事」の祭事を執り行い、8月中旬から10月16日まで火をたき続けるが、これは燻煙(くんえん)法による防霜効果と結び付いたものと考えられている。

根本順吉

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最新 地学事典 「冷気湖」の解説

れいきこ
冷気湖

lake of cold air ,cold lake

夜間に山地空気が冷却され,谷・山腹に沿って流下し盆地状の場所に貯留されて冷気のたまりとなった場所のこと。冷却された逆転層内で雲が発生すると雲海が冷気の湖のように見える。冷気湖は山間盆地などで大規模に形成されるほか,堤や石垣によっても小規模に形成され,農作物に霜害などを与える。

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