コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

霜害 そうがい frost injury

6件 の用語解説(霜害の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

霜害
そうがい
frost injury

凍害ともいう。春作物が生長しはじめる頃やまだ夏作物が生育を続けている秋に,0℃以下の低温にあって起る農作物の災害。晩秋,突然起る早霜や,早春に襲う晩霜の場合に被害が大きい。霜害の応急対策としては,ワラやビニールなどによる被覆法,薪や重油を燃やす加熱法,煙霧を人工的に発生させる薫煙法,水が凍る際に放出される潜熱を利用する氷結法,または欧米で行われている送風機による逆風法などがある。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

そう‐がい〔サウ‐〕【霜害】

霜のために、農作物・果樹などが受ける損害。特に、晩霜や早霜による被害をいう。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

霜害【そうがい】

作物の組織が霜のために受ける被害。4〜5月(若芽の生長期)の晩霜(おそじも)害と秋季(植物の越冬の用意が不十分な季節)の初霜害とがある。森林に囲まれた空地,冷気の滞留地,冷気流の通路などでおきやすい。
→関連項目霜穴凍霜害

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

そうがい【霜害 frost injury】

春秋の降霜のみられるような低温に伴って発生するムギ類,チャ,クワ,果樹などの農作物の被害。移動性高気圧におおわれて,夜間に晴天,無風に近いと地表の放射冷却がさかんとなって低温となる。このようなときの温度分布は地形によってひじょうに変わるので,霜害は局地性が大きく,山間の低地や山すそでは被害を受けやすく,山腹では被害を受けにくい。植物体は一般に,休眠期よりは活動期に,また発育,伸長している器官で氷結しやすい。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

そうがい【霜害】

霜によって受ける被害。特に、春の晩霜によって桑などの農作物が受ける害についていう。 [季] 春。 《 -や犬の如くにさまよへる /佐藤念腹 》

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

霜害
そうがい

初夏または晩秋に、気温が急に低下して、農作物や果樹に被害を与える現象。初夏のものを晩霜害、晩秋のものを初霜害という。霜害といっても、霜が直接被害を与えるわけではなく、霜が降りるほどの低温によって、農作物の細胞の内または外の水分が凍り、そのために細胞は奪水されて枯死するので、機構的には寒害または凍害と同じである。霜害のことを凍霜害ということもある。
 初夏または晩秋に、大陸から寒気が移動性の高気圧に伴って日本上空に来襲し、放射冷却によって明け方異常な低温となることがその原因である。そのときの作物や果樹の若芽の成長の程度で被害は異なるが、だいたい戸外の気温が4℃以下に下がると霜害がおこる。八十八夜(5月2日ごろ)を過ぎれば晩霜害はおこらないとされているが、東北地方や高冷地では5月中旬ころまではその危険があり、北海道では6月におこった記録もある。
 霜害を防ぐには、気象官署の霜害注意報などによって、明け方の低温を予知して放射冷却による気温の低下を防ぐ。その方法としては燻煙(くんえん)法(濡(ぬ)れ藁(わら)、古タイヤなどを燃やして煙幕を張る)、加熱法、送風法などがあるが、面積の小さな場合は莚(むしろ)をかけたりする。特殊な方法としては、散水して、作物の表面に氷を張らせる方法なども行われる。[安藤隆夫]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の霜害の言及

【霜】より

…これを晩霜(おそじも∥ばんそう)という。ときには農作物に大きな被害を与えることがあり,霜害,凍霜害といって農家には恐れられている。なお,凍霜害は気象学上は霜害と同義であるが,農林水産省の作物被害統計では凍害と霜害を合わせたものとしている。…

※「霜害」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

霜害の関連キーワード勁松下荻霜枯れる霜の蓬露寒凍霜害水霜結ぼほる霜枯れ時月の霜

今日のキーワード

災害派遣

天災地変その他の災害に際して,人命または財産の保護のために行なわれる自衛隊の派遣。災害出動ともいう。都道府県知事などの要請に基づいて,防衛大臣が派遣することを原則とするが,特に緊急を要する場合,要請を...

続きを読む

コトバンク for iPhone

霜害の関連情報