出定笑語(読み)シュツジョウショウゴ

デジタル大辞泉 「出定笑語」の意味・読み・例文・類語

しゅつじょうしょうご〔シュツヂヤウセウゴ〕【出定笑語】

江戸中期の思想書。3巻、付録3巻。平田篤胤著。文化8年(1811)成立仏教の成立から、日本渡来などを説き、仏教思想とその受容者たちを論難したもの。

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精選版 日本国語大辞典 「出定笑語」の意味・読み・例文・類語

しゅつじょうしょうごシュツヂャウセウゴ【出定笑語】

  1. 江戸後期の思想書。四巻。平田篤胤著。文化八年(一八一一)成立、嘉永二年(一八四九)刊。インドでの仏教の成立から、日本への渡来、各宗派の分立展開などを述べて、仏教思想とその受容者につき論難している。富永仲基の「出定後語」の影響もとに成立。仏道大意。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「出定笑語」の意味・わかりやすい解説

出定笑語
しゅつじょうしょうご

平田篤胤著。4巻。文化8 (1811) 年成立。篤胤の仏教排撃論。富永仲基の『出定後語』,服部天游の『赤裸々』を読み,それを批判しながら仏教批判を発展させたもの。ほぼ,第1~2巻が釈迦伝,第3巻が経典,第4巻が日本仏教の批判にあてられている。付録として門人編集になる『出定笑語付録』 (3巻) があり,真宗日蓮宗を神敵2宗として排撃している。

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