出羽弁(読み)いでわのべん

改訂新版 世界大百科事典 「出羽弁」の意味・わかりやすい解説

出羽弁 (いでわのべん)

平安中期の女流歌人生没年不詳。1078年(承暦2)以後高齢で没した。出羽守平季信の女。後一条天皇の中宮威子の女房となり,中宮の没後,一品宮章子内親王に仕え,のち六条斎院禖子内親王の女房となる。源為善・経信と交流,美作守源資定と結婚し,皇后宮美作をもうける。《栄華物語》続編第1部にしばしば登場し,その作者に擬される。《祐子内親王家歌合》《禖子内親王家歌合》に出詠。《後拾遺集》以後の勅撰集に16首入集。家集《出羽弁集》を残す。
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「出羽弁」の解説

出羽弁 でわのべん

?-? 平安時代中期の女官,歌人。
平季信(すえのぶ)の娘。寛弘(かんこう)(1004-12)のころ一条天皇の中宮(ちゅうぐう)藤原彰子(上東門院),のち後一条天皇の中宮藤原威子(いし),その娘の章子・馨子(けいし)内親王につかえる。藤原兼房,源経信,弁乳母(べんのめのと)らと歌を通じて親交があった。「いでわのべん」ともよむ。家集に「出羽弁集」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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