出野村(読み)いでのむら

日本歴史地名大系 「出野村」の解説

出野村
いでのむら

[現在地名]和知町字出野

稲次いなつぎ村の西北にあり、北の方に緩やかに湾曲する由良川に抱かれた小村。由良川を北境とし、その南に耕地、さらに南に道が通る。道に沿った丘陵上に人家が点在し、南は低い山地である。西は広野ひろの村、北は由良川を越えて広瀬ひろせ村。園部藩領。

永正二年(一五〇五)三月七日付守護代内藤貞正施行状(片山文書)に「丹波国船井郡和知下庄除出野分沢田分才原事」とみえ、中世和智わち庄の地。


出野村
いでんのむら

[現在地名]水俣市長野ながの

水俣川左岸、中尾なかお(三三四メートル)の北部山麓にあり、西に南福寺なんぷくじ村、北は水俣川を隔てて長野村東南中鶴なかづる村がある。寛永一六年(一六三九)の葦北郡地侍御知行割帳(徳富文書)に「長野村内出野村」とみえ、地侍一名が記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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