函館中華会館(読み)はこだてちゆうかかいかん

日本歴史地名大系 「函館中華会館」の解説

函館中華会館
はこだてちゆうかかいかん

[現在地名]函館市大町

明治四三年(一九一〇)に在函華僑たちが建てた会館。日本唯一の純中国風レンガ造建造物で、登録有形文化財。昭和初期まで函館港の貿易は中国への海産物輸出が大半であった。祖国を離れた在函華僑は早くから団体をつくっていたが、明治四〇年八月の函館大火で集会所(三江公所同徳堂と称していた)を失ったことから、当時の理事長、張尊三が発起人となり、かねてからの願望であった関帝廟を祀った中華会館を建設することになった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android