分子人類学(読み)ぶんしじんるいがく(英語表記)molecular anthropology

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

分子人類学
ぶんしじんるいがく
molecular anthropology

ヒトと類人猿との系統関係や,現代人の諸人種の間の類縁関係などを,外形や骨格の比較によるのではなく,蛋白質や遺伝子 (DNA) の比較によって明らかにしようとする自然人類学の一分野。従来の形態学的な方法では結論の出なかったヒトと各種の類人猿との近縁関係について,チンパンジーが最もヒトに近く,ゴリラ,オランウータンの順で遠くなることを明らかにしている。分子時計の方法によるヒトとチンパンジーの分岐年代や人種分化の始った年代の推定も試みられているが,古人類学分野で考えられてきた年代とは必ずしも一致しない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

夏至

二十四節気の一つであるが,二至 (夏至,冬至) ,二分 (春分,秋分) の四季の中央におかれた中気。夏至は太陰太陽暦の5月中 (5月の後半) のことで,太陽の黄経が 90°に達した日 (太陽暦の6月 ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

分子人類学の関連情報