日本歴史地名大系 「切目神社」の解説 切目神社きりめじんじや 和歌山県:日高郡印南町西野地村切目神社[現在地名]印南町西ノ地西(にし)ノ地(じ)の西端、山麓近くに鎮座。祭神は天照(あまてらす)大神・正哉吾勝勝速日天忍穂耳(まさかあかつかちはやひあめのおしほみみ)尊・天津彦彦火瓊瓊杵(あまつひこひこほのににぎ)尊・彦火火出見(ひこほほでみ)命・彦波瀲武草葺不合(ひこなぎさたけうがやふきあえず)尊。旧村社。熊野九十九王子の一で、切目王子(切部王子、御所王子)とよばれた。九十九王子中で最も重要な王子として信仰された五体王子の一でもあり、本地は十一面観音とされた(「熊野縁起」仁和寺蔵)。切目王子跡は県指定史跡。社伝によれば鎮座は崇神天皇の頃といい、熊野権現も一時期当地に鎮座したとも伝える。旧社地は東隣の丘上であったが、天正一三年(一五八五)兵火により灰燼に帰し、その後現社地に移ったという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報