日本歴史地名大系 「印南町」の解説 印南町いなみちよう 和歌山県:日高郡印南町面積:一一三・三七平方キロ日高郡の南西部に位置し、西は御坊市、北は川辺(かわべ)町・中津(なかつ)村、北東は美山(みやま)村、東は龍神(りゆうじん)村、南東は南部川(みなべがわ)村・南部町、南西は太平洋に面する東西に長い町。町域内の大部分はゆるい山地と丘陵地帯で、そのなかを印南川と切目(きりめ)川が流れ、谷筋に集落が点在する。海岸部はこの両河川河口付近を除いて総じて岩場が多い。主産業は漁業と米を中心とする農業で、山間地では椎茸栽培が行われ、海岸部丘陵では蔬菜類がつくられている。西部印南川沿いに南下し、海岸線に沿って国鉄紀勢本線が、また海岸沿いには熊野街道(国道四二号)が通る。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「印南町」の意味・わかりやすい解説 印南〔町〕いなみ 和歌山県西部,太平洋にのぞむ町。 1900年町制。 56年稲原村と,57年切目川村,安住村と合体。印南川,切目川の流域を占め,東半部は山地。太平洋にのぞむ南西側には海岸段丘が発達,サヤエンドウ,花卉などが栽培されている。かつては近海でカツオの一本釣りが行われ,かつお節の産地として知られた。中心集落の印南は小さな港町で,旧熊野街道 (現国道 42号線) に沿い,切目王子社などがある。 JR紀勢本線,国道 425号線が通じる。面積 113.62km2。人口 7720(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by